漆喰壁の掃除方法について
2022/10/31
漆喰壁は、外壁としても家の中の壁材としても、とても優秀な素材です。耐久性があり、消臭・抗菌作用があるので、ペットを飼っている家にもおすすめですよ。この記事では、そんな漆喰壁の掃除方法や、汚れがついたときの対処法について解説します。
漆喰とは
漆喰とは、消石灰を主原料とした塗り壁材のことです。漆喰壁は静電気が発生しにくいので、ホコリやゴミがつきにくいというメリットがあります。また、温度や湿度を一定に保つことができ、耐久性が高いことからも人気の素材です。
漆喰壁の基本の掃除方法
漆喰壁はホコリやゴミがつきにくいので、普段は特別な掃除は必要ありません。たまにホコリを払う程度でOKです。
漆喰壁は、掃除機を使ってホコリを吸い取るのがおすすめ。掃除機で吸うことで、ホコリを舞い散らせることなく掃除できます。
ハタキを使う場合は、ホコリが舞い上がりやすいので、必ず換気をしながら掃除しましょう。
表面上の小さな汚れの掃除方法
壁に物をこすってついたような表面上の汚れの場合、消しゴムを使って落とせます。ただし、消しゴム自体が汚れている場合は、消しゴムの汚れが壁に付くことがあります。消しゴムを使用する部分をあらかじめこすっておき、綺麗にした上で使用するようにしましょう。
消しゴムで落としきれない汚れは、水を含ませたメラミンスポンジでこすり落としてください。
表面上にこびりついた汚れの掃除方法
漆喰壁の表面上にこびりついた汚れは、カッターナイフで落とせます。漆喰壁は表面上を削り落とすことが可能です。刃を立てずに、薄く表面をなでるように削り落としましょう。深く削ると漆喰に窪みができて不自然に見えることがあります。また、壁の下地が見える恐れもあるので、注意が必要です。
シミの掃除方法
漆喰壁に深く広く色素を残してしまい、シミのような状態になっているときは、サンドペーパーを使用しましょう。
ピンポイントでシミだけを削ると不自然な仕上がりになるので、シミを中心に広範囲に削ってみてください。
落とせない汚れは塗り直す
消しゴムやカッターナイフ、サンドペーパーでも落とせない場合は、漆喰を塗り直します。全面を塗り直すのではなく、ホームセンターなどで売っている漆喰で、部分的に塗り直すのがおすすめです。
ただ塗り直しの場合は、すでに塗られている漆喰の上から新たに塗るので、膨らみや色の違いがわかりやすくなる欠点があります。その代わりに、汚れを完全に隠すことができます。どちらがよいか、汚れの状態で判断しましょう。
漆喰壁のメリット
最後に、漆喰壁のさまざまなメリットをご紹介します。
湿度をコントロールしてくれる
漆喰壁は、梅雨などの湿度の高い時期には余分な水分を吸い取り、冬などの乾燥する時期には水分を放出してくれます。漆喰が湿度をコントロールしてくれるので、心地よい室内環境の中で生活することができますよ。
消臭・抗菌効果がある
漆喰は細かい穴がたくさん開いており、この穴に臭いをともなう水蒸気が出入りすることで、消臭効果が得られます。
また、漆喰はアルカリ性でカビや細菌を分解するため、抗菌効果も期待できるのです。
耐久性が高い
漆喰は耐久性が高く、100年以上持つとされています。また、ビニールクロスは5年で張り替えが必要とされていますが、漆喰は一度塗ったら塗り替えは必要ありません。メンテナンスの際は、上から薄く漆喰を上塗りするだけでOKです。
まとめ
漆喰壁の掃除方法についてご紹介しました。漆喰壁の普段の掃除は、掃除機やはたきをかけるだけでOKです。表面上の汚れは消しゴムやカッターナイフ、シミはサンドペーパーで対処してくださいね。どうしても落ちない汚れは、部分的に塗り直すのがおすすめです。