漆喰についてよく聞かれること
2024/10/31
私達は左官業ですのでよく漆喰を使った工事も行います。近年自然素材の人気が高まり、漆喰をお家に取り入れようと考えられる方も多くなってきました。
そこで今回は漆喰についてよく聞かれる事をまとめてみました。
漆喰について少しでも興味を持って頂けると嬉しいです。
漆喰の多機能な魅力と使用場所
漆喰(しっくい)は、建築物の屋根や壁に広く使われる、耐久性や調湿性、不燃性を備えた伝統的な素材です。瓦屋根や室内壁の保護だけでなく、日本の気候に適した機能を備えており、シックハウス症候群対策としても有効です。
漆喰が選ばれる理由
漆喰は消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とし、石灰石を1000度以上で焼いて水を加えることで作られます。この工程で生成された漆喰には、さまざまな機能が備わります。不燃性があり、火に強いため、建築物の耐火性能を高める役割を果たします。また、調湿性が高く、湿度を調整して快適な室内環境を保ちやすいため、特に日本のような湿度が高い地域では適しています。さらに、空気中の有害物質を吸収する性質もあり、シックハウス症候群の対策としても注目されています。
主な使用場所と役割
漆喰は、以下のようなさまざまな場面で活用され、その特性を発揮しています。
- 屋根瓦のコーキング剤
瓦と瓦の間に漆喰を充填することで、雨水や小動物の侵入を防ぎます。瓦屋根の隙間を保護し、耐久性を維持するための重要な役割を担います。 - 葺き土(ふきつち)の保護
瓦屋根の下にある葺き土を雨から守るため、漆喰は葺き土の表面に塗られ、耐久性を高めます。特に棟(むね)部分の葺き土を保護するために重要で、屋根の強度を長期間保ちます。 - 室内壁の仕上げ材
室内の壁材としても人気があり、特にシックハウス症候群対策として注目されています。漆喰は化学物質を含まない自然素材で、空気中の有害物質を吸収・分解する性質があり、安心して使用できます。 - 日本の伝統建築の仕上げ材
漆喰は伝統的な日本家屋やお城の壁の仕上げ材としても用いられ、その白く美しい仕上がりは日本建築の風情を醸し出します。
漆喰は、多機能で環境にもやさしい素材であり、建築物の仕上げから保護剤としてまで幅広い用途で活用されています。不燃性や調湿性を備え、日本の気候や住環境に適した素材として、現代でもその価値は変わらず高いです。
漆喰は身体に安全?
漆喰は人体に安全でアレルギー対策にも最適
漆喰(しっくい)は、石灰石が主成分であり、人体に有害な物質を含まないため、安心して使用できる素材です。特に、アレルギー体質の方や子どもがいる家庭にもおすすめです。
漆喰の成分と安全性
漆喰の主成分である石灰石は、自然素材で有害物質を含まないため、ビニールクロスや接着剤に含まれるアレルギーの原因となる物質がありません。したがって、アレルギー体質の方でも安心して使え、室内の空気を清浄化する効果も期待できます。また、化学物質が含まれていないため、触れても肌に優しく、子どもが触れる場所でも問題なく使用可能です。
このように、漆喰は自然由来で安全性が高く、アレルギー対策としても有効な壁材です。
漆喰壁のメリットとデメリット
漆喰壁は、自然素材ならではの高い調湿性と不燃性を備えており、経年劣化が少なく、メンテナンスが容易な点が魅力です。一方で、ひび割れが発生しやすく、工期とコストがかかりやすいというデメリットもあります。
漆喰の特徴と注意点
漆喰は自然素材の壁材で、湿度を調整しカビや結露を防ぐ「調湿性」を持ち、火に強い「不燃性」も備えています。長年使用しても劣化が少ないため、内外装として利用することで、定期的な手入れが不要です。
ただし、漆喰は乾燥時にひび割れが生じるリスクがあり、施工には技術と時間が必要なため、コストがかかる場合があります。こうした特徴を踏まえ、予算やメンテナンス性を考慮して漆喰の採用を検討することが重要です。
漆喰が塗れない壁はある?
漆喰が付着しにくい素材の特性
漆喰は水分を含みながら固まる素材であるため、水を弾く「撥水性」や表面が滑らかな素材にはうまく付着しません。サイディングの壁は、外装材として使われることが多く、撥水性や防汚性が強化されています。また、化粧合板のようなツルツルとした面も漆喰が定着しづらく、塗装には適していません。
このように、漆喰を塗る際には、素材の特性を理解して、適した下地を選ぶことが重要です
一般的な施工より難しい
漆喰壁には、高い調湿性や不燃性といったメリットがありますが、施工に時間と費用がかかる点やひび割れ、汚れが目立ちやすいといったデメリットも存在します。
漆喰壁の施工の難しさとメンテナンスの課題
- 施工に手間と費用がかかる
漆喰壁は塗装が難しく、熟練した技術が必要なため、施工には時間がかかり、結果として費用が増す傾向にあります。 - ひび割れが発生しやすい
漆喰は乾燥や収縮によってひび割れが起こりやすく、特に新築やリフォーム直後には注意が必要です。定期的な補修が求められる場合もあります。 - 汚れが目立ちやすい
漆喰は表面が明るい色で仕上がることが多いため、汚れがつくと目立ちやすい特徴があります。特に屋外やキッチンなどでは、汚れを防ぐために注意が必要です。
漆喰壁を採用する際は、これらのデメリットを理解した上で適切なメンテナンスや施工方法を考慮することが大切です。
江口工業では左官工事を承っております。漆喰をお家に取り入れてみたい方はぜひ一度ご相談ください。