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左官と塗装の違いについて

コラム

2023/09/06

お住まいの壁を美しく仕上げるための方法はいくつかあり、「壁紙」や「タイル張り」「板張り」などがあげられます。
これらの中で「左官」と「塗装」はどういった点が違うか疑問を持たれる事があります。
確かに、両方とも「壁に塗る」という共通点はありますが、使用する材料、工具、施工方法、必要な技術など、多くの点で異なります。

ここでは左官工事と塗装工事との違いを簡単にご紹介します。

塗装工事について

塗装工事は、主に家の屋根や外壁に液状の塗料を使い仕上げる施工方法です。
まず最初に下地処理を行い、その後、下塗り、中塗り、上塗りを行い壁や屋根を美しく仕上げます。
使われる塗料には、断熱性や遮断性を持つ塗料、光触媒を活用した塗料など、年々進化している材料がのが市場に登場しています。

塗装工事の際、主に使用される工具は、ローラーやスプレーガン（吹き付け）ですが、昔ながらの塗装業者さんではまだ刷毛を使う事があります。
ローラーを使用した塗装は道具が手に入りやすく刷毛を使うことに比べて比較的簡単であるため、最近ではDIYの分野で人気が高まっています。

また、外壁塗装は、特に左官工事と比べて、短い期間で効率よく施工することが可能です。
塗装工事を行うことで、家の壁は紫外線、雨、風、傷みなどから守り、壁材、床材の寿命を延ばすという利点があります。

左官工事とは？

左官工事は、土やモルタル、プラスタ、漆喰といった壁材をコテを使い壁に塗り上げる工事を指します。
施工の流れとしては、初めに下地の処理を行い、続いて漆喰などの材料で上塗りをして仕上げていきます。

各作業工程の間には、2日〜3日の乾燥時間が必要とされます。壁材に使用されている材料は多くが自然由来で、漆喰は主に石炭や炭酸カルシウムが主成分です。また、珪藻土や火山灰を主成分とする壁材もあります。

これらの自然素材には、多くのメリットがあり、吸湿性や放湿性、消臭能力など、様々な利点があることが特徴です。
厚めに塗布することで保温や断熱効果も得られ、また、燃えにくい材料であるため、耐火性が高く、万一火災で燃えてしまっても有毒ガスは発生しません。さらに、ホルムアルデヒドなどの有害な化学物質を含まないので、シックハウス症候群の予防も可能です。
近年ではこのような自然素材を使うリフォームも見直され需要も高くなってきています。

仕上がりの美観も、左官の大きな魅力の一つです。主に使用される道具はコテですが、そのコテには多種多様なバリエーションがあり、職人の技術によってデザインは無限に広がります。
塗料とは違った質感や立体感を生かした、独自性のある壁面を作り出すことが可能です。

この点から言うと、壁の仕上がりは職人の技量にとても影響されると言えます。
一般的に、一人前の左官職人と認められるには、最低でも5年から7年の経験が必要とされています。
ですので、左官工事を依頼する際は、経験豊富な職人がいる会社を選ぶことがよいでしょう。

左官工事は伝統的な手法を用いますが、併せて時代に応じて進化している分野でもあります。
特に近年の注目すべき大きな変化としては、新しい左官仕上げ材「モールテックス」の登場です。
このモールテックスは、柔軟性、耐久性、防水性が高く、デザイン面でも優れています。

左官工事には塗装にはない魅力があります

左官工事と塗装工事はそれぞれのメリットとデメリットがあります。施工場所や目的に応じて最適な仕上げ方法が異なるため、まず最初に工事を行って何を実現したいのかを明確にすることが重要です。

建物に個性や特色を付けたい場合は、デザインの自由度が高い左官工事が良い選択でしょう。漆喰や珪藻土で仕上げた壁は、一つ一つが独特の表情を持ち、美観も独創的でとても良いです。
また、機能性においても吸放湿性や断熱性などのメリットがあるので、自宅の壁のリフォームに左官工事を選ぶこともおすすめします。

江口工業ではお客様のニーズに対応するため、訪問、現調を行いそのお客様にあった提案を重視しています。職人がヒアリングから施工まで担当することで、認識齟齬もなくなりお客様の希望に沿った仕上がりが実現します。また、直接のご依頼により中間マージンが発生しないため、コスト削減も可能です。

左官工事のことはお気軽に御相談ください。

施工例

江口工業の施工例を一部ご紹介します。左官工事は中々普段目にすることは少ないかもしれません。どういった工事をしているのか少しでも伝わると幸いです。

京都市中京区の店舗にてカラクリート仕上げ

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