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左官で使う珪藻土の魅力。お家に使うメリットなど

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左官工事は、普段の生活でなかなかなじみのないものかもしれません。こちらのページでは左官にまつわる様々な豆知識をご紹介いたします。

左官で使う珪藻土の魅力。お家に使うメリットなど

2025/07/26

珪藻土とは?

珪藻土(けいそうど)は、植物プランクトンの一種である珪藻の殻が堆積してできた自然素材です。顕微鏡で見ると多孔質(無数の細かい穴が開いた構造)になっており、この微細な孔が湿気やニオイを吸収・放出する働きを持っています。古くから断熱材や吸湿材として利用されてきましたが、近年では自然素材志向や健康志向の高まりから、住宅の内装仕上げ材として人気が高まっています。

左官仕上げとしての魅力

左官仕上げの珪藻土は、職人の感性や技術がそのまま壁面に表れる「一点もの」の仕上げです。コテや刷毛、スポンジなど道具の選び方や動かし方一つで、表情は無限に変化します。例えば、和室に合う「櫛引(くしびき)仕上げ」や、光の陰影が美しい「ランダムパターン」、モダンな空間に映えるインテリアスタイルや施主の好みに合わせた仕上げが可能です。

また、色粉や顔料を混ぜることで、自然な淡色から深みのある色調まで幅広く表現でき、木材やタイルなど他の素材との組み合わせも楽しめます。さらに、塗り厚や仕上げの粗さを調整することで、断熱性や吸音性の向上にもつながる場合があります。こうした高い自由度はクロス仕上げでは再現しづらく、左官ならではの特権です。

加えて、左官壁は補修のしやすさも魅力です。万一小さな欠けや汚れが発生しても、部分的な塗り直しで全体と自然に馴染ませることができ、長期的に美観を保ちやすくなります。こうした機能性と芸術性の両立こそが、左官仕上げの珪藻土が根強く支持される理由です。

お家に使うメリット

  1. 調湿効果
    珪藻土は湿度が高いときは水分を吸収し、乾燥すると放出します。この調湿機能により、室内の湿度を一定に保ち、結露やカビの発生を抑えることができます。

  2. 消臭効果
    珪藻土の微細な孔が空気中のニオイ成分を吸着し、生活臭やペット臭、タバコ臭を軽減します。

  3. 断熱・保温効果
    空気を多く含む構造のため断熱性に優れ、夏は涼しく冬は暖かい室内環境づくりに貢献します。

  4. 静電気が起きにくい
    静電気を帯びにくく、壁面にホコリが付着しにくいため、清潔な状態を保ちやすいです。

  5. デザイン性の高さ
    左官職人による多彩な仕上げパターンや着色が可能で、和風・洋風どちらの空間にも調和します。

珪藻土のメリットは、機能性だけでなく住む人の暮らし方にも直結します。例えば、季節ごとの湿度変化への対応力は、エアコンや加湿器・除湿機に頼りすぎない自然な室内環境づくりにつながります。梅雨時期にはジメジメ感を和らげ、冬場の乾燥時には加湿効果を発揮するため、肌や喉の健康維持にも貢献します。

また、化学物質をほとんど含まないため、シックハウス症候群やアレルギーのリスク軽減にも効果的です。小さな子どもや高齢者、ペットのいる家庭でも安心して使用できるのは、大きな魅力といえるでしょう。さらに、静電気を帯びにくいため、壁面にほこりが付着しにくく、掃除の手間も減ります。

加えて、左官仕上げの珪藻土は経年変化を楽しめる素材です。時間とともに色味や風合いがやわらかく変化し、住まいの成長とともに味わいを増していきます。こうした「長く付き合える内装材」という点も、住宅に採用する大きな価値の一つです。

住宅での主な活用例

  • リビングの壁一面:空間全体の湿度調整とデザイン性向上

  • 寝室:快適な湿度と空気環境で質の高い睡眠をサポート

  • 玄関:消臭効果を活かし、来客時の印象を良くする

  • トイレや洗面所:湿気とニオイ対策を兼ねた仕上げ材として

珪藻土は、その機能性とデザイン性の高さから、住宅のさまざまな場所で活躍します。例えば、子ども部屋に使えば、遊びや勉強で長時間過ごしても空気がこもりにくく、湿度バランスが整うため、カビやダニの発生を抑えやすくなります。ダイニングでは、料理のにおいや生活臭を吸着してくれるため、食事空間が常に快適です。

また、ウォークインクローゼットや押し入れ内部に施工すると、収納物のカビや湿気トラブルを予防できます。特に梅雨時期や冬場の結露が心配な住宅では、この効果が大きく感じられます。さらに、書斎や在宅ワークスペースの壁に取り入れれば、調湿効果により四季を通じて快適な空気環境を維持でき、集中力の向上にもつながります。

このように、リビングや寝室といった主要空間だけでなく、収納・水回り・作業スペースまで、暮らしのあらゆる場所で珪藻土の恩恵を受けられます。適材適所で活用することで、家全体の快適性を底上げできるのです。

注意点とデメリット

  • 水濡れに弱い
    常に水がかかる場所(キッチンのシンク周り、浴室内部)には不向き。防水処理や専用仕上げが必要です。

  • 衝撃に弱い
    強い衝撃で欠けやすく、家具移動時などは注意が必要。

  • 初期費用が高め
    クロス仕上げに比べ施工費用は高く、職人による手作業のため工期も長くなることがあります。

メンテナンス方法

日常的なホコリは柔らかいブラシやハンディモップで払い落とします。汚れがついた場合は、固く絞った布で軽く拭き取りますが、擦りすぎると表面が削れるため注意が必要です。部分補修も可能で、左官職人に依頼すれば塗り直しで元の風合いを再現できます。

まとめ

珪藻土は自然素材ならではの機能性と、左官仕上げによる温もりある質感が魅力の建材です。調湿・消臭・断熱といった暮らしを快適にする効果に加え、職人の手仕事による美しい仕上がりは、住まいの価値を一段と高めてくれます。

コスト面や施工条件に注意しつつ、適切な場所に取り入れれば、長く快適な住環境を維持できるでしょう。

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